ジャングルマラソンStage5 / 最終日は顔つきも凶悪だぜ
不自由で不快で不便と3つの不がテンコ盛りのジャングルマラソンもいよいよ今日で最終日。早朝のまだ暗いうちからのスタートです。
本日のコースは川沿のロードを通って街(村?)を通過します。
そのまま南に下りまだ暗い中をロードを突き進みます。10kmほど行くと次の村を超えます。実はこの道は昨日も逆方向から通った道ですが暗くて分かりませんでした。2つ目の村を抜けた頃に夜は明け進行方向に見事なアンデスの山並みが見えます。
左折し山の中の悪路を8kmほど突き進みます。雨は上がっていますが水分をたっぷり含んだ地面はぬかるみも多く歩きにくいですそして最終日の最大の難関の川下りコースに入ります。永遠のように感じられる川下りのコースは約5km。苦行を終えると畑が続くエリアを抜けていきます。悪路ですが車も走れる道です。そこを通過しまたもやジャングルに突入。
ジャングルを抜けたら川沿の道を突き進み最終チェックポイントを通過してひたすらロードコース。スタート時に通過した街(村?)がゴールでした。このときすでに日没。真っ暗な中でのフィニッシュは感激もひとしおでした。
まだ暗いうちのスタートです。
前回のアマゾンジャングルもそうでしたが最後の最後まできついコース設計です。
前回のアマゾン(通販じゃないほうのアマゾン)のジャングルはスタート前に2日間をジャングルで過ごしました。またレース初日と二日目はチェックポイントでの30分間の休憩が義務付けられていました。これはジャングルの気候になれるためです。
今回のインカジャングルではそれら慣れる措置はありませんがその代わりにレース初日、二日目はわりと楽なコース設定で3日目からきつくなり、4日目で我が人生史上最大のキツさで、5日目も同様と徐々にきつくなるコース設計でした。
夜明け。前方に見事なアンデスの山並みが。
あの山の麓が5日間のスタート地点だったようです。スタート地点が標高3,000m。そここから標高700M地点まで下って来ました。
二つの街(村?)を抜けて大きな川を渡ります。なんと吊り橋がかかっていました。小舟やゴンドラ、歩いてロープに掴まりながら川を渡ることが多かったので吊り橋に感動です。楽チン。
木々が濡れているからでしょうか緑が綺麗でした。それにしてもいい天気です。雨、雨、雨のジャングルが続きましたが最終日にこの天気。ありがたいやら恨めしいやら。
川下りが始まります
川を越え、ジャングルの中に作られた道をひたすら進みます。ぬかるんで歩きにくい。そしていよいよ川下りが始まります。火照った体が冷えて気持ちがいい。ドロドロのジャングルのように汚れる事も少ないし楽しかった。最初のうちは・・・
ちなみに危険な生き物(魚とか)もいるらしいとブリーフィングで説明していましたが、遭遇する事もありませんでした。
川の水深は腰くらい。危険な生き物もいないっぽいです。
気が付いてないだけかも知れませんが・・・前回のアマゾンジャングルで教わった事ですが、危険な生き物は気配を隠しています。気配を隠さずにバンバンやってくるのは虫くらいです。だから、「いない」ではなくて「気がついてない」なのでしょう。
ちなみに現地の人に「あれを見ろ!」って教えてもらって「どこ?どこ?」って目を凝らしていると蜂の巣がありました。それはとても恐れられている蜂だそうです。気がつかないって素晴らしいと思いました。
楽しかった川下りもだんだんと苦痛になってきた。水圧がじわじわと体力を奪います。
やっとの思いで川渡り終了、長かった。
しばらく農村地帯を抜けてからジャングルに入ります。こんな獣道を突き進みます。おきまりのように泥だらけです。
雨上がりで川と化した獣道を突き進みます。ちらっと写っているのは僕の左手です。手には木の棒です。拾って杖代わりにしました。ぬかるみを木の棒で突き刺して深さを確かめながら進むのです。
倒木を乗り越えます。雷がバンバン落ちているのでしょう。巨大な樹はたくさん倒れています。
顔つきがだんだんと険しくなってきました。
良く言えば五感が研ぎ澄まされている。ですかね。ジャングルを突き進みます。
やばいですこの顔は。おそるべしジャングル。
長かった川下り、そしてジャングルを抜けて目の前に大きな川が見えました。
吊り橋もない。ゴンドラもない。ボートがあるけど手漕ぎボートです。しかも二人揃わないと出発しないそうで、仕方なく後続の選手を待つ事に。しかし待てども後続の選手は来ない。待ちくたびれて寝てしまった。
やっと後続の選手が来てボートに乗って川を渡ります。手漕ぎのボートですが川の流れの方が強すぎて前に進みません。対岸にいる現地スタッフがロープで引っ張って無事に対岸にたどり着いた。
ゴール!
川を越えたら最終チェックポイント。3時半ごろです。このままロードをひたすら北西に15kmほど進むとゴールです。明るいうちに間に合えば良いのだけど。
明るいうちのゴールは30分ほど間に合いませんでした。ゴール数キロ手前でツバ吉さんが出迎えてくれて、もうすぐゴールだと教えてくれました。ゴールがある街(村?)に近くと子どもたちが一緒に走ってくれて、リュックを引っ張ります。そしてゴール。感動でした。ビール美味しかった!
続きは動画をご覧ください。
レースを終えて翌日
気持ちの良い朝です。カフェテリアがあって有料でしたがまともな食事が食べれました。
表彰式は街で行います。我らが日本チームはなんと星野さんと北田さんが最終日に12フィニッシュして日の丸ランを披露したそうです。
日本から持ってきたおもちゃで遊ぶ。
子どもは元気。未来は明るいね。
みんなで遊んだよ。
辛かったジャングルマラソンも終わってしまえば楽しい思い出です。ジャングルまた来る日はあるのでしょうか?