サハラマラソンの装備
きっと役立つサハラマラソンの装備を書き並べてみました。
あると便利な小物たち
サングラスと1mくらいの細い紐
サングラスは寝る時はテントの柱にでも紐で吊るしておきましょう。踏んで壊したら最悪です。日差しが強くてサングラスなしでは持たないから。サングラス吊るしたり洗濯物干したりと1mくらいの細い紐が1本あるとなにかと便利です。
日焼け止めはウォータープルーフで
リップクリームも必須です。チームで一本あればいいかも(気分の問題ですが)またはリップクリームの中身だけをビニール袋に移し替えて軽量化を図りましょう。
ストック
カーボン製の軽いものがおすすめです。指の間などが擦り切れる可能性があるので手袋(薄い百円ショップにあるので十分)をしてました。タオル代わりにも雑巾代わりにもなるので重宝しましたよ手袋は。
2本のストックを一つにまとめたい
歩きながら食事するなど、手を使いたい時にストックをお侍さんの刀のように腰に差します。この時2本のストックがバラバラに動かないようにひとまとめにしたいものです。
僕は小さなマジックテープを片方のストックに取り付けてクルッと巻きつけてまとめられるようにしましたが、これが何気に面倒。すごいストレスでした。もっとワンタッチで「パコン!」とまとめられる工夫が欲しかったです。
針と糸
さいとう たかお氏もサバイバルに針と糸は絶対に必要と明言されております。普通のやつと、革製品用の針と糸の両方を持って行きましょう。針の梱包は刺さらないようになおかつ軽量で。チームで一個あるとOK。あちこちから「貸して〜〜」って声かけられるので糸は多めが良いかも。
シューズと砂対策
地面の種類によってゲータを開閉しよう!
砂の侵入防止と通気性の確保。これが難しいのだ!
靴の中に砂が入ってしまったら砂の粒子が爪の間に入り込んで生爪剥がれます。生爪はがれた選手たくさんいました。だからゲータは必須です。
僕がとった作戦は地面の種類によってゲータを開け閉めし、砂の侵入防止と通気性を確保した事です。これは大成功でした!
3種類の地面でゲーターを開閉しよう
1−硬くしまった地面。> 歩きやすさは楽チン
石ころ多くて足をとられる場合もありますが歩きやすいです、最高です。砂の侵入もほとんどなし。こんな時はシューズのゲーターを解放して(チャックを開けて)シューズ内の通気性を確保しましょう。
ちなみに僕のゲーターは小さなチャックで開け閉めする物で、このチャックに砂が噛んで壊れないか心配でした。結果的には大丈夫でしたがストレスの原因になるのでマジックテープで開閉出来るのが良いかと思います。
最高に歩きやすい。
2−浮き砂って感じ。地味に辛いレベル
海岸の砂浜を歩く感じです。足がとられて歩きにくいです。前を行く選手の足跡を踏みながら歩く事も良いかも。
草が生えていてそこは締まってますが、蛇がいる可能性があるので踏んではダメと言われたけど・・・
僕が選んだシューズはホカ・オネオネ
ごらんのように厚底サンダルのようなシューズですが、高さのおかげで砂が侵入しにくかったです。地面から離れているのが吉。選んで大正解のシューズでした。この手の場所を歩く時も基本ゲーターは解放して通気性を確保です。
浮き砂で歩きにくい。しかし砂の侵入はそれほどでもない。
3−サラサラのふかふか。レベル”鬼”
動画みればわかります。当然のようにゲーターは締め切り! 鬼レベルの砂ですがお土産には最高です。色も綺麗ですし。
ゲーターの取り付け
接着剤で取り付けはダメ、砂漠では壊れます、剥がれます。砂が侵入します。
接着剤が剥がれてテープで補修している人が多数いましたが砂の摩擦ですぐに壊れます。ゲーターの取り付けは必ず靴用の糸で縫いつけましょう。僕はさらに縫い目の部分を工事用のコーキング材で穴埋めしました。見た目は汚いですが最強の強度を誇りました。
ちなみに僕はキリとペンチを使って革用の針と糸を縫い合わましたが1日かかってしまいました。だけど靴屋さんで縫ってもらえるとか。何件か問い合わせて探しましょう。あの労力を考えると靴屋さんにお願いは必須です。
リュックの荷造り
背中のリュックにはレース中は一切必要のないものを入れましょう。
お腹側(前側)には食料、サプリ、水、医薬品、カメラ、地図、その他備品などレース中に使うもの(休憩中も含めて)を収納。歩きながらでも作業できるようにします。いちいちリュックを降ろすと面倒ですし体力を奪います。これかなりのポイントです。
水のセット
これを使っている人はほとんどいません。水を背負うので水の量を確認できない事が一番の理由です。水は胸にセットが必須です。さらには歩きながら水の交換などができるようにしておく事も大切。
水は一番重たいです。チェックポイントでは2〜3本の水をもらえますが、収納する場所はポイントです。腰の低い位置で歩きながらでも取り出せる位置です。僕はリュックのサイドポケットに放り込んでました。重心が常に腰にあっていい感じでした。
音楽
音楽で気分を紛らそうと何度か聴きました(イヤホンで)が、ぼーっと歩き続けふと気がつけばまだ一曲目の途中で「なんだまだ数分しか経ってないのか!」逆効果の感じを何度か味わい、やがて聴かなくなりました。
ビバーク中
サンダルを持っていく
レース以外の時は靴を履きかえましょう。僕は偽物クロックスを持って行きましたが大失敗でした。サンダルなので砂が足にまとわりつき不快で仕方なかったです。
ホームセンターに売っている大工さんなどが室内作業時に履くようなシンプルなズックがいいかも。800円くらい。サイズは大きめに。
嗜好品
軽量化のためには、省きたいですがでも、オーバーナイトの時に飲んだコーヒー(インスタント)のあの味、感動は今でも忘れられないです。涙でました。
くたばった身体に一番嬉しかったもの > 果汁グミ、ドライフルーツ あの甘み!最高でした。
燃料
Esbit(エスビット) 固形燃料が使い易いですが重いのが難点。なので非常用として少々持っておき、元気なうちは枯れ枝を集めて火を起こすと良いかもです。僕はゴール手前から枯れ枝を拾いながらゴールして、それを燃やしてカップラーメン食べてました。枯れ枝は結構落ちてますしあっという間に火がつきます。
モロッコの選手などは元気が余っているみたいで、枯れ枝を大量に拾ってきてキャンプファイヤーで宴会やってました。
歯ブラシと歯みがき
1週間くらい歯を磨かなくても大丈夫だとは思いますが、歯ブラシは柄の部分は切り落とし、ブラシの部分だけ持っていく。
支給される塩タブレットを噛み砕くと歯みがき代わりに使えます! なので歯みがきも要らないです。軽量命!
浣腸
便秘気味の方は多めに持って行きましょう。環境が変わって便秘になりがちですし空気も乾燥しているので出にくいです。出さないと軽量化にもならないし。
暑さ対策
素肌をさらさない。水は余るほど支給されますので頭からかぶって冷やせます。熱中症は怖いので僕は「エンライテン2.0」を口の中に貼ってました。何も起こらなかったので良かったのだと思います。
カメラ
ニコンの防水防塵コンパクトデジカメを持って行きましたが、防水防塵でなくても良いと思います。どうせ砂嵐きたらそれどころじゃないみたいですし。iPhoneで撮っている人もたくさんいました。バッテリーは純正品を一個予備で持って行きました。SDカードも。
寝る
ユニクロのヒーテックの上下を身につけ、薄手のダウンジャンパーとダウンのパンツを履いて寝ました。暑くも寒くもなく。
寝袋はこれを選びました。SOL(ソル)
SOL(ソル) アウトドア 登山 キャンプ サバイバル エスケーププロヴィヴィ 12789
マット
必須です。マットがないと背中やケツに小石が刺さります。痛くて寝れません。
折りたたみ式と、空気を入れるタイプとで意見が分かれるところです。折りたたみ式は壊れない、空気を入れる手間もないです。エアマットはパンクの危険性があるのでパンク修理のテープは必ず必要ですし、空気を入れる手間がかかる。
僕はエアマット派です。コンパクトになるから。荷物は同じ重さならコンパクトにまとまっていた方が荷物に加速度運動が発生しにくいので身体への負担も減ると思うからです。
軽量コンパクトを追求するためにマットの長さは肩からお尻までで十分です。
喉を守ろう
寝る時に喉が乾燥して扁桃腺腫らしたくなかったので、寝る時はバフ(Buff)で口を覆ってました。
バフ(Buff)は寝る時もレース中も大活躍でした。